同人TRPGレビュー・箱庭型TRPG「探索行伝(改訂版二版)」

ゲムマでゲットした作品を勝手にレビューしちゃおうぜ第一弾。
栄えある一回目はサークル「スピンワード・フロント」様のオリジナルTRPGシステム、箱庭型TRPG「探索行伝(改訂版二版)」です。

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画像は本の表紙ですが、右下にある図のように、PCは六角ヘクスに地形の描かれたマップを自由に巡り歩き(一ヘクス数十キロメートル程度の距離感)、あちこちの村や町で人に出会い、小さな事件解決や探索をこなして情報を集めつつ、マップ上の何処かに有る「聖杯の滴」を見つけ出そう、というのが基本コンセプト。

ただのルールブックというよりかは、専用システムの付属したキャンペーンシナリオ集といった方が近いでしょうか。マップを歩きながらゲームを進行させる点でボドゲ感覚もある作品です。個人的には、ルーンバウンドを思い出したり。私好きなんですよねー、ルーンバウンド。

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さて、この作品の最も特徴的な点は、やはりその膨大とも言えるランダムエンカウント表でしょう。
何に出会ったのか、相手はどんな反応か、更にはそこではどんなイベントが起こるのか、どんな情報が得られるのか。その全てに六面ダイスで結果を出せる無数のリストが存在し、このリストを読むだけでもこの作品を買う価値がある! と断言できる程の労作。

例えば其れは、エルフの標本を欲しがるマッドの学者との出会いであったり、互いに争う領主同士の戦いであったり、巨大線虫との戦いに挑むドワーフへの協力だったりと、イベントの種類はユニークかつ大量。真面目に遊ぶと、この本のシナリオだけで4~5回(あるいはもっと?)のキャンペーンセッションを支えることができそうです。

世界観はよくあるファンタジーにちょっとウォーハンマー成分を混ぜたような、とっつきやすいもの。
付属ルールも、技能レベルに2D6足して目標値と比べ合うような、ケレン味のないごく一般的な代物です。とは言え、魔法の種別だけでもきっちり四種類(一種類ごとに魔法が20~30)が存在しており、決してデータ量に劣る簡易ルールというわけではありません。ちなみにモンスターデータは70種以上。やばい!

敢えて難点を上げるとするなら、やはり部分的なものでもいいので、リプレイが一つ欲しかったかな……というくらいでしょうか。解説文的なものも余りないので、場合によってはルールや進行を理解するのに手間取ることがあるかもしれません。

シーン制などにより、ストーリーそのものを味わうルールが多い昨今、広さの感じられるフィールドを自由に踏破して冒険をする、まさにタイトル通りの「探索行」を楽しみたい方にオススメの作品です。そうさ、今こそアドベンチャー!(ぉ

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